こんばんは。青島です。

今夜は帰省中の静岡市からお送りします。

いつものように、息子(3歳11ヶ月)を連れての帰省でございます。

静岡駅から実家までは歩いて帰るのですが、途中、ふたりでベンチに座っていたところ、手押し車(ではないな。手押し車は行商でもないと使わないな。あの、買い物しているおばあさんがよくつかっている、イメージでいうとえんじ色で、皮のようなビニルのような材質の移動式荷物入れといいますか、タイヤがついていて便利そうなあれです)を押して歩いてきたお婆さんから、かわいいねぇ、僕、いくつ?と話しかけられました。

子どもと一緒にいれば、子の年齢を聞かれるといいますか、話しかけてもらえることはよくあることですよね。

今日のお婆さんは、七十代後半ぐらいの方なのかなと思いきや、別れ際聞いてみるともう90歳。私の2.5倍、息子の30倍も生きておられる。

そのお婆さんが立ち止まって話していかれた内容は次のとおり。

息子の嫁は子どもを産まなかった。

はじめから子どもはいらないといっていて、今も50を超えて、オシャレばかりしている。

息子は高度経済成長の時代に育った。私もお金を与えすぎた。

息子(このお婆さんの)もこの子(私の息子)ぐらいのときは、本当にかわいかった。

私も孫が欲しかった。

もうね、この歳になると、孫が生きる希望になる。わたしには生きる希望がない。

兄弟姉妹は自分以外、みな死んでしまった。みんな脳出血で逝ってしまった。

自分は足は悪いけど、身体も動くかし、その意味では今もしあわせだ。

料理も自分でやっている。

(お婆さんの発言ここまで)


別にオチのある話ではないのですが、市井の人々のこういう話というものは、地域、時代や人の心についての真実を含んでおり、とても興味深い。

ではまた(こちらもオチなし)。

ちなみに静岡市はただいま雨です。

明日、晴れてくれるとよいのですが。

写真は、本日(3月1日)、安倍川の土手沿いを走る我が自転車の車載カメラの映像。

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